オオサカジン

日記/一般 日記/一般   | 大阪市

新規登録ログインヘルプ



2021年12月22日

「京都、奈良より古い首都難波(ナニワ)」大阪の歴史と文化  

 大坂と云う名称は1500年代からで古代は難波、浪速(ナニワ)と呼ばれていました。また難波京というのはご存知でしょうか。大阪歴史博物館南西に広がった広大な土地です。

多くの大阪の人は京都・平安京は古い思われているようですが、京都は794年、約1200年前の首都です。奈良・平城京はその前の都で710年、約1300年前の首都です。難波京はななんと西暦645年、1400年前首都だったのです。

 乙巳の変(いっしのへん)、飛鳥時代645年に中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変というのは教科書で習ったと思います。その後、中大兄皇子は体制を刷新し、孝徳天皇を立て難波宮に首都を動かし大化の改新をとり「改新の詔」が発しられ律令国家の礎を築きます。これが前期難波宮です。難波京趾には八角形の建物が復元されています。

 次に難波宮に都がくるのは奈良時代前期の726年(神亀3年)、聖武天皇が藤原宇合に命じ、平城京の副都としたことです。中国の技法である礎石建、瓦葺屋根の本格的な宮殿です。744年(天平16)には恭仁京から難波京への遷都が実施されました。これを後期難波宮と呼びます。現在、大極殿の土台が復元されています。平安京に遷都する794年まで難波宮は160年にわたり、首都、副都として外交の拠点であり、物流の要所としても重要な場所だった事には変りありません。

 その存在は史書(『日本書紀』等)には載っていましたが、第二次世界大戦が終わるまでは所在地は不明なままでした。難波京想定地は都市化が進んでいることから発掘は困難を極めましたが、難波宮で忘れていけないは難波宮の手がかりを求めていた山根徳太郎博士です。1889年(明治22年)、大阪市西区に生まれ、1952年(昭和27年)の大阪市立大学を定年退官後は難波宮発掘に力を注ぎ、1961年(昭和36年)に後期・難波宮の大極殿跡を発見。難波宮大極殿発見時、「われ、幻の大極殿を見たり」という有名な言葉を残しました。また、「なにわの日」は浪速、または難波を「な(7)に(2)わ(8)」の語呂合わせされるは博士の亡くなった7月28日からとも言われる。歴史に関して「たら・れば」はご法度ですが、難波京が首都で有り続けていれば、今の大阪のありようも大きく違っていたことだと思う。古代ロマンに触れる意味でも一度、難波京趾を訪ねてみてはいかがでしょうか。また歴博10階に詳しく展示されていますよ。


前期難波宮の八角型の建物

後期難波宮 大極殿と朱雀門
  


Posted by 沖本然生  at 23:34Comments(0)街案内古地図沖本然生大阪案内人

2021年11月20日

「六道の辻・閻魔地蔵」大阪の歴史と文化  

大阪には不気味な場所がある。その一つが六道の辻。元々はこの世とあの世の境で京都東山の六道珍皇寺の井戸が有名ですね。

大阪では住吉大社の北門を北に行き、生根神社を横に見て阪堺電軌上町線の踏切を過ぎると摩訶不思議な交差点があります。

傍らに閻魔地蔵尊「大阪市住吉区東粉浜3丁目5−11」が建っています。ここが六道の辻です。
普通、交差点言えば三叉路か四叉路が当たり前ですね。それが5つも6つの道路が放射状に散らばっていたらそりゃ大変。昔は今と違って真っ暗闇なんですよ。真っ暗の中、夜道を酔っ払って帰るとしますね。どの道が自分の家に帰る道か分からなくなります。しかもその道の一つは焼場に繋がる地獄道だとすれば、怖いこと怖いこと。
 原始仏教には六道輪廻の思想がありました。人は生前(前世)の行いによって地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つの迷界生死を繰り返す。六道の辻は、この世とあの世の境と信じられてきて、もし地獄に落ちたときに助けてくれるのがこの閻魔地蔵。
このお堂は現在も講組織によって護持されており、常駐している方がおられます。親切にお参りの仕方を教えてくれますよ。
いつも子供、お年寄りのより所として地域に根ざしているのがホッコリして楽しい限りです。地蔵さんは案外大きく1.2メートル、天文7年(1538)の銘があり、中世の石仏としても希少な史料で、もとは難波の浜におわしたが、住吉の大神のもとにまつるようにとのお告げで、移されたという。

明治の廃仏毀釈でお堂も荒れたが、地域の人たちの尽力で復興したようだ。閻魔地蔵に地獄だけは是非ともご勘弁願えるようにとお参りしては。

同じような辻が鶴橋の街にもあります。その名も七福の辻「大阪府大阪市生野区鶴橋3丁目5」、ここは元々六道の辻だったのを大正時代、時の連合会長が無理矢理道を造り、地獄を転じて福にした訳です。なんと奇特な方か。大正時代、道の一本は太子火葬場に続く道でした。

以前は浪速区日本橋にもあったのだが近年、区画整理事業でそんな、複雑な道は整理され、面影すらありません。皆さんの回りにも謂われのある辻はありませんか。



七福ノ辻  


Posted by 沖本然生  at 17:08Comments(0)街案内歴史と文化の街大阪沖本然生

2021年04月25日

福島・野田 ななとこまいりと世界のノダフジ鑑賞

今年は異常に季節の変化スピードが速く予定していた24日、本来は福島の町が藤色一色に染まるはずが今年は・・・・
何とか、野田コミュニテーセンターと、阪神野田駅前が見ることができました。
緊急事態宣言前の一日、半年前から予約されていた団体の案内をしてきました。
参加人数はいつもの半分の10名足らずでしたが皆さんには多いに春の一日、お参りと、歴史、そしてノダフジを楽しんでいただきました。




野田の町は戦時の空襲を免れたので、都心近接にも関わらず、昔ながらの長屋や路地、お地蔵さんなどが今に残る下町風情漂うまちです。
昔の野田村地域には「おじぞうさんを七つお参りすると願い事が叶う」という「ななとこまいり」と呼ばれる古くからの言い伝えがあります。この「ななとこまいり」にあやかってお地蔵さん巡りをしながら、この時期ならではの「のだふじ巡り」を楽しみましょう。
おじぞうさん
仏様の一人平安時代にインドから大陸を伝わって日本に来た。仏の中で唯一、自ら地獄まで出向き苦しみ人々を救ってくれる。そのため、足にわらじを履いている。その後、他の民間信仰の神様と合体を繰り返す。今では子供の神様として定着している。

①源吉大明神
戦火から町を守った、火除けのたぬきさん。

②子安じぞう
子供をだっこ、願掛けしてさすって。

③出世じぞう
二代目のおじぞうさん。地蔵型の椅子もあるよ。

④源正じぞう
ガレージ奥に住む天王寺出身の四人兄弟

⑤宝稲荷大明神
伏見稲荷から正一位をいただいた由緒ある稲荷

⑥同慶じぞう
同慶町の職人を見守ってきたおじぞうさん。

⑦北向火除じぞう
古い町なみの蔵の一角に建つ風情豊かなお堂に

阪神野田駅前

野田コミュニティセンター


ななとこ


  


2021年04月13日

チャリティーウォークJAFS 「中之島界隈蔵屋敷巡り」

まいど!大阪おもしろツアー
チャリティーウォークfor ASIA
「中之島界隈蔵屋敷巡り」

恒例のチャリティーウォーク、今回は大阪中之島に展開された蔵屋敷跡を巡ります。
江戸時代の大坂は「天下の台所」。全国の藩が大坂に蔵屋敷などを設け、生活物資の多くが一旦生産地よ
り大坂に集められて、再度全国の消費地に送られたからであると言われている。

●日時:2021 年6月5日(土)14:00(午後2 時00 分)
●場所:大阪市役所 南玄関(淀屋橋側の玄関です)
●会費:1,000 円
(会費の一部をインド児童の教育支援に役立てます)
●案内:大阪歴史案内人 沖本然生


主催
公益社団法人 アジア協会アジア友の会
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル5 階
TEL06-6444 0587  FAX06-6444-0581

JAFS HP
https://jafs.or.jp/index.html
イベント情報は
https://jafs.or.jp/news/eventinfo/20210409_2.html



  


Posted by 沖本然生  at 18:43Comments(0)街案内沖本然生大阪歴史案内人

2020年10月26日

大阪の渡し船8箇所 1日で完全走破

世界に誇る大阪の渡船。快晴の秋空の下、一日で8箇所全て回ってきました。大阪の工場地帯である奥地デープな町を見学しながらです。
人気講座で複数回に分けて実施しています。
1日乗り放題、600円のエンジョイカードを利用してバスを乗り継ぎながら。それでも2万歩強歩きました。

講座生は元気です。こちらは複数回少々足が疲れ気味。

google mapで行程を作成してみることに。

https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1KeeRzzfqCFtbF8pWkjO74TcX2enii6lv&usp=sharing













  


Posted by 沖本然生  at 01:05Comments(0)街案内沖本然生大阪歴史案内人

2020年09月29日

「竹内・長尾・西高野3つの歴史街道が交わう堺、三国ヶ丘を巡る」

公社 アジア協会アジア友の会
チャリティーウォーク まいど!大阪おもしろツァー
10月17日(土) 14:00(午後2時00分)

「竹内・長尾・西高野3つの歴史街道が交わう堺、三国ヶ丘を巡る」


堺は古代から歴史の中心でした。その中心に位置する街道をはじめ、摂津、河内、和泉三国が交わる三国ヶ丘地域を巡って方位を超越し、どこの國にも属しない(境→堺)聖域、方違神社を詣ります。
●日時:2020年10月17日(土)14:00(午後2時00分)
●場所:南海高野線 堺東 西改札口 
●会費:1,000円
(会費の一部をインド児童の教育支援に役立てます) 
●定員:参加人数 30名(先着順)
●案内:大阪おもしろ案内人 沖本然生
*解散:午後5時ごろ 南海高野線堺東

お申込み・問い合わせ先:
公益社団法人 アジア協会アジア友の会 有山 TEL 06-6444-0587 FAX 06-6444-0581 
なにわ西地区世話人 風早 TEL 090-3944-1582 

公益社団法人アジア協会アジア友の会
〒550-0002
大阪市西区江戸堀1-2-14肥後橋官報ビル5階
TEL/06-6444-0587 FAX/06-6444-0581
JAFSのURL/    http://jafs.or.jp/

本イベントの申し込みアドレスは
https://jafs.or.jp/event/201017walk/
フェイスブック/ http://www.facebook.com/JAFS.NGO
  


Posted by 沖本然生  at 12:10Comments(0)街案内古地図沖本然生大阪歴史案内人

2019年07月07日

大阪=古代から続く歴史の街


百舌鳥・古市古墳群が大阪初の世界遺産に登録しました
行政、マスコミなどは則、観光に結びつけたがるでしょうが、行かれたらがっかりするでしょう。
写真のように上空500mからでしたらなんとかなるでしょうが水平では単に小山があるだけです。

グルメにしても、大仙陵古墳前には指定機関の高い、まずい店が一軒あるだけでなんにもありません。

私は生まれ育った所なのでうれしいのですが、本当にうれしいのは大阪が1600年前から首都であり、文化と歴史の街と言うことを世界の人に少しでも認識してもらえるかとの期待からです。
今まで東京発は当然関西ののマスコミをはじめ行政は
「秀吉」、「吉本」、「串カツ」
しか言ってきませんでした。

とんでもない話で、江戸400年、鎌倉800年、京都1200年、奈良1300年、難波1400年、そして応神、仁徳の1600前都があったということを少しでも世界、日本、大阪の人に分かってもらえるかなという期待からです。

でも難しいでしょうね「秀吉」、「吉本」、「串カツ」の呪いから脱することは。
  


Posted by 沖本然生  at 13:08Comments(0)街案内沖本然生

2019年07月02日

「今はなき西横堀川跡を訪ね 西船場の賑わいを思う」

梅雨入りした昨日、昨年から始めたあるシニア自然大学校の講座で

 「今はなき西横堀川跡を訪ね 西船場の賑わいを思う」

の街歩き現地講座を実施する。

降水確率80%のなか、どなたもキャンセルせず私のお天気男だからと言う言葉を信じてくれたか。集合時間まで土砂降りの雨が移動し始めると、止んで曇りがちで最高の街歩き日よりである。この時期、快晴だと体力的にきついので曇りで風があると最高なのである。

本講座は
毎回、大人気で募集開始、ほぼ当日で満席となる勢いである。
今年度から2回同一場所を40人定員×2で実施するが、今回も1日でほぼ満員である。

四つ橋から、肥後橋まで今から400年程前に、開削された西横堀川は阪神高速道路の建設により埋め立てられてしまいました。船場三大神社と今も残る橋跡、川とまちと歴史を思い描きながら四ツ橋から土佐堀までを巡りました。

いつものように3時間をかけてのウォーキングでなく現地講座です。
皆さんにも知っているようで知らない大阪の良さを多いに実感していた次第である。

恒例のグルメ会は、フェスティバルタワーにあるレストランでワイワイ楽しく美味しい食事をいただきました。

写真は中世、大阪の統治者でもある渡邊氏の坐摩神社。古地図は天保時代のもので現在と町筋はほぼ同一である。

次回はこの土曜日、降水確率は下がって60%。







  


2019年05月21日

NHK文化センター梅田校の講師をはじめました

本日の朝刊の折り込み広告でNHK文化センター梅田校のチラシが入っていませんでしたか。

私はこの7月から
NHK文化センター梅田校にて現地講座
 まいど!おもしろ大阪再発見  
      ~街歩きと食の旅~
を受け持つこととなりました。

月1回第2木曜日の午前中です。
7月11日は午前10時にJR環状線福島改札口に集合して

「今も昔も色恋の街北新地、蜆川跡を巡る」

福島から梅田まで古地図を元に巡ります。

食は北新地「石和川」でいただきます。

ご興味のある方、参加してみませんか。

詳細情報は
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1177651.html


  


Posted by 沖本然生  at 18:21Comments(0)街案内おもしろ沖本然生大阪案内人

2019年04月03日

実施したJAFS主宰のチャリティウォーク「隠れた桜の名所と弘法大師の霊験を与えらし地をゆく」










新年号が確定し、また新しい門出でもある4月初め、「アジア協会アジア友の会」略称JAFS主宰のチャリティウォーク「隠れた桜の名所と弘法大師の霊験を与えらし地をゆく」
を実施。今回も古地図と現在の地図と読み比べながらの講座です。

大阪城、桜宮と個々今川緑道は大阪3大桜の名所に数えられる所だが陰が薄い。皆さんと古代から現代に続くここ、針中野、駒川、鷹合、湯里地区の現地歴史講座を実施した。
今日も40名近い38名も参加を頂いた。お陰で今回もたくさんJAFSに寄付を頂いた。参加の皆様ありがとうございます。
終了後は恒例のグルメ会、本日は元気で有名な駒川商店街で実施する。
連合会長と交渉し美味しい鉄板焼きのお店で飲み放題付きで¥3000(税込み)、と特別なお値段で鉄板焼きの数々なお食事を頂き、しかも貸し切りで時間も3時間、皆さんと多いに親睦を図れお腹も、心も大満足していただきました。